さとおグループ>クリエイト・ア・ブック「クリスマスの願いごと(日本語版)」
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| 表 紙 | 裏表紙 | |||
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あゆの クリスマスの願いごと あなたにおくる おはなしのほん ますやま あつし作 CABジャパン編集 ヴァレリー・ウェブ画 |
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さとお あゆみ さま メリークリスマス! これは あなたのために特別に作られた本です。 『メリークリスマス』 最高のクリスマスになりますように♪ 2003年12月25日 雄一郎より |
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「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」 26歳のあゆは ため息をつきました。 世の中はクリスマスムード一色。 街はうきたつような空気に包まれています。 でも あゆの目下の悩みは、 奈々さん、京子、ももへの クリスマスプレゼントが きまらないことなのです。 部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、 あゆは 26回目のため息をつきました。 |
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幼い頃、クリスマスの朝には、 プレゼントがいつも枕元に置かれていました。 でもあゆは、もう自分でプレぜントを 探しにいかなければならないのです。 『電話一本、30分でお届け』してくれる、 ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。 プレゼントのことを考えすぎて、 あゆの頭はオーバーヒート気味! そのときでした。 郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。 |
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郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった、 一通の手紙が入っていました。 そこには消印も、上板町の あゆの住所もありません。 ただ、『さとお あゆ様』という文字があるだけです。 封を切ったあゆは驚きました。 そこには、こんな文章があったのです。 さとお あゆ様 わしはサンタクロース。 クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな。 サンタクロース?? あゆの頭はいっきに真っ白になりました。 |
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サンタクロースの国は今、 クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。 なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。 あゆはどんなプレゼントをお望みかな。 サンタクロースの国、特製クッキーはどうじゃ。 もみの樹の形をしていて、 それはそれはおいしいクッキーじゃよ。 |
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あゆはやっぱりそうかと思いました。 これは最近、近所にできたケーキ屋の、 ダイレクトメールに違いありません。 でも手紙の文章はまだまだ続きます。 プレゼントの用意ができると、 こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。 金の鈴が付いたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。 これがあの有名な 「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。 |
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あゆは、信じられない、と思いました。 サンタクロースなんて架空の人物で そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・ でも手紙には・・・ サンタクロースなんているもんか、 と、思っておるのじゃろう。 サンタクロースを見たかったら、 クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。 世界中の国々に飛び立つサンタクロースのそりを、 一般公開しておる。 |
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あゆは、またわからなくなりました。 どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。 もしかするとフライドチキンの店かもしれない!? あゆの脳裏に、小太りで、 めがねをかけ、いつもニコニコして街角に立っている、 とあるおじいさんの姿がうかびました。 わしはみんなの視線を浴びながらそりに乗り込む。 まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。 みんなの寝顔を見るのもいいが、 幸せそうな笑顔を見るのは、 もっと良いもんじゃよ。 |
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あゆはちょっとばかり想像してみました。 もし自分がサンタクロースの国に行けたら! なんてわくわくする光景なのでしょう。 そうかこれは旅行会社のパンフレットなんだ!? 「冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!」 こんなキャッチコピーがうかびました。 みんなわしに手をふってくれておる。 いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな? |
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それからわしは、トナカイたちに、 「さあ、行こう!」と声をかける。 するとそりはあっというまに空の上。 空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。 いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。 この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!? とあゆは考えました。 北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。 でも、あゆは高いところはちょっと苦手です。 |
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めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。 エントツから、といいたいところじゃが、 近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。 なんとか家に入りプレゼントを置いたら、 すぐ次の子の家にいかなきゃならん。 プレゼントのリストは、 子供たちの名前でいっぱいじゃ。 こんどは警備会社のパンフレットかな? とあゆは思いました。 『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、 サンタクロースがかわいそうです。 |
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目のまわるような夜を過して、 クリスマスの朝に帰ってくるころは、 もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。 この一夜のために、1年を過しておるからな。 わしは妻に子供たちの様子を話してやる。 あの子は今年もいい子にしておったよ、 というと、妻はとても嬉そうじゃ。 そうそう、わしはあゆの、子供のときの 寝顔を見たこともあるんじゃよ。 結婚案内のパンフレットだったのか、 とあゆは思いました。 でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて! |
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クリスマスの前には、 たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。 家では、一日中にぎやかな音がしているが、 それはおもちゃを作る音なんじゃ。 こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな? と あゆは考えました。 そして子供のころ、目が覚めると、 きまって枕元に置かれていた プレゼントのことを思いうかべました。 昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、 とても不思議で、魔法のようでした。 |
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あゆ、 おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、 今回のクリスマスには、 特別にプレゼントをあげることにしょう。 はてさて、何だと思うかね? この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、 それはまだ秘密じゃ。 |
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そろそろたくさんのプレゼントが、 きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。 サンタクロースのプレゼントというもんは ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。 その中には、 夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった 気持ちがいっぱいつまっとる。 子供たちは、プレゼントをあけたとき、 その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。 もちろん、あゆや 奈々さんと、京子と、ももへの プレゼントにも入っておるとも。 |
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さあ、いよいよ出発じゃ。 わしはおなじみの赤い服を着る。 北極の空の凍るような寒さも気にならんような、 完全防寒仕様じゃ。 プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、 たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。 外はもう、しんしんと雪がふっておる。 あゆ、おまえさんへのプレゼントは、 雄一郎にあずけておいた。 ま、楽しみにしておれ。 |
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わしは空をひとっ飛び。 ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして 上板町にもプレゼントを届にいくぞ。 プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。 そうじゃ、忘れておった。 わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。 プレゼントが無事おまえさんへ届くには、 ひとつ条件があるからなんじゃ。 それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。 つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。 あゆは、いそいで最後の紙をめくりました。 そこには・・・ |
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「メリークリスマス!」
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